ハロウィンは日本にいつから定着した?流行したきっかけと理由

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年々日本でハロウィンが盛大に取り上げられていますが、いつから定着したのか気になりませんか?

少し前まではハロウィンを知らない人の方が多かったですし、メディアで取り上げられることも少なかったですよね。

そこで、ハロウィンがいつから日本に定着したのか、流行したきっかけと理由を探ってみました。

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日本のハロウィンの始まり

10月のイベントして日本で盛り上がりを見せるハロウィンですが、先駆け的存在のハロウィンイベントがあります。

イベント名・場所・第1回の内容
1983年 ハローハロウィーンパンプキンパレード

キディランド原宿店

原宿表参道歩行者天国を仮装して練り歩く。
1992年 ワンダー・ハロウィン

二子玉川ナムコ・ワンダーエッグ

スタッフの仮装、かぼちゃを使ったサプライズ演出など。
1997年 ディズニー・ハッピー・ハロウィン

東京ディズニーランド

ゲストが仮装してトゥーンタウンに集結。
1997年 カワサキ・ハロウィン・パレード

川崎市、株式会社チッタ エンタテイメント、他多数

仮装パレード。
1998年 北山ハロウィン

京都府北山

かぼちゃのカービング、商品券500円がもらえる宝探し。
2002年 ハリウッド・ハロウィーンイベント

ユニバーサルスタジオジャパン

ハリウッドプレミアムパレード、歩いて回るお化け屋敷(ゾンビがうろうろ)。
2003年 ハロウィンin多摩センター

東京都多摩市

仮装コンテスト・仮装コーナー、スポットゲーム。
2004年 まちなかハロウィン

宮崎県日向市
2006年 にいつハロウィン仮装まつり

新津市・新潟薬科大学

仮装コンテスト。

原宿表参道ハローハロウィーンパンプキンパレード

日本初のハロウィンイベントと言われているのは、原宿表参道のハローハロウィーンパンプキンパレードです。

キディランドが主催で、1983年10月のハロウィン直前の日曜日に行われました。原宿表参道に仮装して集まろうと呼びかけたことが始まりです。

約100名の参加者が集まり、仮装集団が表参道の歩行者天国を練り歩きました。キディランドからは参加者全員にキャンディのプレゼントと、ポラロイドサービスが行われたようです。

当時の参加者は外国の方が多く、まだハロウィン自体を知らない一般歩行者から大注目を集めて第1回は終了しました。それから毎年開催されるようになり、徐々に参加者が増えていきました。

1986年にはテレビ局が取材に訪れ、店頭ではDJが雰囲気を盛り上げたという記録もあります。その時は、約400名の親子が参加したそうです。

二子玉川ナムコ・ワンダーエッグ「ワンダー・ハロウィン」

1992年、テーマパークである二子玉川ナムコ・ワンダーエッグがハロウィンイベントを開催しました。

閉園した2000年までほぼ毎年続けられていました。

アトラクターと呼ばれるスタッフの皆さんが仮装をして、お客様をお出迎えするような内容だったと言われています。2000年に閉園したため、第1回の1992年の様子がわかる資料はほとんどありません。

1996年のハロウィンに来場したお客様によると、

「平日の開催のため空いてはいたけれど、スタッフたちの楽しそうな雰囲気が文化祭会場みたいで、楽しく盛り上がれた」

とのことでした。

ハロウィン大流行の火付け役というよりは、手作りっぽさが売りのほのぼのとしたハロウィンイベントを行っていたようです。

東京ディズニーランド「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」

1997年、東京ディズニーランドのハロウィンイベントが開催されました。

当時は1日だけのイベントだったようです。ゲストたちがハロウィンのコスチュームに身を包み、トゥーンタウンに集結するというものです。

1999年には、400名のゲストがディズニーキャラクターと共にパレードルートを練り歩く「Happy Halloween Twilight Parade」、2000年からは、10月1日~10月31日までの期間でハロウィンパレードが開催されました。

近年では、9月上旬から10月31日まで行われることが多いです。

カワサキ・ハロウィン・パレード

1997年、「株式会社チッタ エンタテイメント」が企画・制作したハロウィンイベントが川崎市で開催されました。

コンセプトは、街全体をひとつのステージとした新しいコミュニケーションイベントに挑戦しようというものでした。ドイツで毎年行われていた「ラブパレード」からヒントを得て、パレードという形を取り入れたのだとか。

川崎市、川崎市の商業施設8施設、東口の13商店会、町内会、ほか2つのイベント実行委員会が主催に名を連ねていました。町おこし的イベントの要素が強かったようです。

参加者は、第1回が300名、第2回が650名、第3回が1500名、第6回が2500名と増え続け、2005年からは定員制となりました。また、観客数も年々増加しており、現在ではおよそ10万人規模のイベントと言われています。

北山ハロウィン

1998年、京都府北山でハロウィンイベント「北山ハロウィン」が開催されました。

京都在住の外国人であるライザーさん夫妻から18個のハロウィンかぼちゃをいたたきイベントがスタートしました。かぼちゃのカービングや商品券500円がもらえる「宝探し」などのゲームで盛り上がったようです。

翌年にはかぼちゃは300個に増え、ジャックオーランタンでライトアップするナイトイベントと仮装パレードも始まりました。

第1回から続くカービングの他に、仮装コンテストも行われ、優勝者には賞金も出たそうです。その後も毎年さまざまな新しいイベント内容を加えるなど、地域の子供から大人まで全員が楽しめるイベントとして定着しました。

2015年には来場2万5000名の大イベントとなり、メディアの取材も行われています。

このように、2000年以前に開催されていた5つのイベントのほとんどで、毎年規模が拡大しています。1983年のハローハロウィーンパンプキンパレードから数十年、日本のハロウィンは徐々に世間に浸透していきました。

では、日本でハロウィンが流行したきっかけは何だったのでしょうか?

日本でハロウィンが流行したきっかけ

日本でハロウィンが流行したきっかけに「これ!」というものはないようです。何がきっかけで流行したのか、感じ方は人それぞれです。

  • 1997年に東京ディズニーランドで開催されたハロウィンイベントがきっかけだと思う。
  • 1997年の東京ディズニーランド、2002年のユニバーサルスタジオジャパンと相次ぐ大きな商業施設のハロウィンイベント開催があったから。
  • 「原宿表参道ハローハロウィーンパンプキンパレード」や「カワサキ・ハロウィン・パレード」などが何年も開催を続けていることの効果によるもの。
  • お菓子メーカーのハロウィン商戦参入に乗せられて。
  • SNSの普及により、仮装姿を投稿するためイベントに参加する人が増えたから。
  • Twitterなど、知らない人とも一つの話題について盛り上がれることで、あおられるようにイベント参加者が増えたことによる流行。
  • もともとコスプレ文化の盛んな日本に合っていたから。
  • 渋谷のスクランブル交差点でのハロウィン風景がメディアで大きく取り上げられたから。
  • 子供の英会話教室で毎年ハロウィンパーティを行うので普及した。
  • 各地でハロウィンイベントを開催する地域が増えたことで参加者も増え、流行り始めた。
  • お祭り好きで流されやすい日本人の気質がハロウィンを流行らせた。
  • お盆や収穫祭など、日本人の知っている要素がハロウィンに含まれていることが知られ、身近なお祭りとして受け入れられたことによる流行。

「特定の何かがあったから流行した」というより、「いつの間にか流行した」という感じでしょうか。日本のハロウィンは、流行のきっかけもまた独特なのかもしれませんね。

いずれにしても、多くの方がハロウィンに関心を寄せているということは間違いありません。

さて、日本のハロウィンはどのような特徴があるのでしょうか?

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日本のハロウィンの特徴

日本でも知名度が上がっているハロウィンですが、日本と海外のハロウィンには違いがあります。

日本のハロウィンイベントは3種類に分かれる

日本のハロウィンの特徴は、各イベントで参加者も内容も全然違うというところです。日本各地で行われているハロウィンイベントは、主に3種類に分けることができます。

仮装がメイン

参加者の多くが若者か成人で、仮装をして特定の場所に集結するハロウィンイベントです。都心で行われることが多く、定員制・事前申し込み制の場合もあります。

仮装イベント、仮装パレード、コスプレイベントが行われます。

お出かけ+αハロウィンイベント

東京ディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオジャパン、各地の遊園地など、商業施設で行われるハロウィンイベントです。植物園、水族館、ショッピングモールで行われることもあります。

みんなで町おこし

地域の大人から子供まで、全員が参加して盛り上がれるゲームやイベントを組み込んだハロウィンイベントです。地域の活性化や交流がメインです。

  • 婚活ハロウィンイベント
  • 農業地域の収穫祭を兼ねたハロウィンイベント
  • 地域や各種グループの交流会としてのハロウィンイベント
  • 町おこしフェスティバルのハロウィンイベント

日本のハロウィンイベントは多種多様です。若者、家族連れ、高齢者など、それぞれのイベントを別々のものとして受け入れ、ハロウィンを楽しんでいるようです。

日本とアメリカのハロウィンを比較

日本とアメリカのハロウィンを比較してみました。

項目 日本 アメリカ
朝、教会に行きお祈りをする ×
街へ繰り出してはしゃぐ
街中にハロウィンの飾りつけがある ×
街中に仮装した人たちがいる ×
お店の人が仮装をしてお菓子を配る
子供たちが仮装している
子供たちの可愛さに大人たちが写真撮影する
見知らぬ人同士意気投合して写真撮影する
子供たちが家々を訪ね、お菓子をもらう ×
ハロウィンの衣装決めにワクワクする
イベント会場だけでハロウィンが行われる ×
場所によってハロウィンの目的が違う ×

日本もアメリカも、ハロウィンのイベントに参加する人の盛り上がる気持ちに差異はないようですね。

日本では、イベントをしているエリアにだけハロウィンらしい演出がありますが、アメリカでは、街全体がハロウィンムードになります。

また、アメリカは、10月31日はハロウィンという行事と捉えられています。日本で言うところの「ひな祭り」や「七夕」のような感じですね。

まとめ

日本のハロウィンは、今や商業収益がクリスマスと肩を並べる勢いと言われています。1983年から始まり、数十年の間に毎年規模を広げてきました。これからもっと盛んになっていく兆しもあります。

ハロウィンが日本で受け入れられたのは、イベントを開催する企業や運営に関わる人々の創意工夫があったからではないでしょうか。企業や地域の皆さんの「たくさんの人々と楽しみを分かち合おう」という前向きなエネルギーを感じますね。

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