「すいません」と「すみません」の違いは?どっちが正しいか紹介
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「すいません」 と 「すみません」
謝罪、お詫び、感謝する場面で使用される言葉ですが、どっちが正しいか知っていますか?
使い方を間違えると失礼にあたる場合があるため、正しく使いたいものです。
そこで、「すいません」と「すみません」の違いと、どっちが正しいか紹介します。
「すいません」と「すみません」の違い
大辞林のよると、
すいません
「すみません」の転
すみません【済みません】
・相手に謝るとき、礼を言うとき、依頼をするときなどに言う語。しばしば感動詞的に用いられる。
・すまないの丁寧な言い方。くだけた言い方としては「すいません」となり、より丁寧には「あいすみません」ともなる
と解説されています。
「すいません」と「すみません」の意味に違いはないということです。
どちらの言葉も、謝罪・お礼・依頼のときに使います。
しかし、
「すいません」は話し言葉になります。
会話では良いですが、手紙やメールなど文書にはふさわしくありません。
文書の場合は「すみません」を使うようにしましょう。
もちろん、会話で「すみません」を使っても問題ありません。
「すみません」の意味
「すみません」を漢字で書くと「済みません」となります。
「すみません」は複数の単語で構成されており、分解するとこうなります。
元の形は「すみ(済み)ませぬ」です。
「済む」と「澄む」は語源が一緒であり、「すみ(済み)ませぬ」は「気持ちが晴れない」ということを表します。
それぞれの意味に基づいた例文を挙げてみましょう。
◯相手に謝るとき
・ガラスを割ってしまい、すみません。
・すみません、次からは気を付けます。
・頼まれたことを忘れてしまい、すみません。
・ご迷惑をおかけしてすみません。
→悪いことをして、気持ちが晴れていません。
◯礼を言うとき
・誕生日に高級時計をいただき、すみません。
・遠方よりお越しいただき、すみません。
・落し物に気付いていただき、すみません。
・お茶を出していただき、すみません。
→いただいてばかりで、気持ちが済んでいません。
◯依頼をするとき
・すみません、水をいただけませんか?
・すみません、レジはどちらでしょう?
・すみませんが道を教えてください。
→まだ問題が解決していません。
「すいません」は話し言葉のため文書にはふさわしくありませんが、「すみません」は文書でも会話でも使用できます。
「すみません」を意識して使うようにしましょう。
しかし、
全てのシーンで「すみません」を使えば良いかというとそうではありません。
ビジネスシーンにおいては、「すみません」の使用も避けたほうが良いとされています。
ビジネスシーンでの使い方
基本的に、ビジネスは敬語でやりとりします。
「すみません」は正しい敬語ではありません。
正しくは、
「申し訳ございません」
または
「申し訳ありません」
になります。
使用例を挙げてみましょう。
・時間に遅れてしまい申し訳ございません。
・ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
・間違った資料を送ってしまい申し訳ありません。
・お待たせして申し訳ありません。
これらの言葉も正しくないという意見はありますが、世間一般に広まっていますし、ふさわしいという意味では使用して良いでしょう。
謝罪の言葉にはもう一つ、「ごめんなさい」があります。
大辞林によると、
ごめんなさい【御免なさい】
許しを請うたり、謝罪したりするときに言う語。
と解説されています。
謝罪の言葉ではありますが、ビジネスにおいてはふさわしくないとされています。
「ごめんなさい」は、反省度が低いと捉えられてしまいます。
親しい間柄では問題ないでしょうが、ビジネスでは使用を避けたほうが良いでしょう。
まとめ
以上、「すいません」と「すみません」の違いでした。
なるべく謝罪しないようにしたいものですが、そういうわけにはいかないものです。
間違った使い方をして、相手をさらに怒らせないよう気を付けましょう。
◯すいません
会話では良いが、文書では使用しない。
◯すみません
会話と文書の両方で使用できる。
ただし、ビジネスシーンでは避ける。
ビジネスの場合は、「申し訳ございません」か「申し訳ありません」を使用する。