さつまいもの保存方法は冷凍が一番?保存期間と長持ちさせる方法
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秋が旬の野菜といえばさつまいも。スーパーでも手軽に手に入る野菜ですが、意外と正しい保存方法を知らないのではないでしょうか?
常温で保存することはできますが、実は冷凍保存が一番長持ちする保存方法なんです。
そこで、さつまいもの保存方法についてまとめてみました。
さつまいもの保存方法と保存期間
さつまいもは長期間保存しやすい野菜ですが、温度や湿度に敏感です。まずは、正しい保存方法を見ていきましょう。
保存に最適な環境と保存期間
さつまいもの保存に最適な環境は、このようになっています。
温度:13℃~15℃
湿度:80%前後
場所:直射日光が当たらない
この環境であれば、1〜3ヶ月は保存することができます。
さつまいもの保存方法
さつまいもを保存するときは、新聞紙と段ボールを使います。
- 1本ずつ新聞紙に包む。
- 段ボールに入れる。
- 陽が当たらず温度や湿度が変化しにくい場所に置く。
新聞紙や段ボールは、意外に保温性や保湿性が高いです。新聞紙に包んで段ボールに入れることで、温度や湿度の変化に対応しやすくなります。
ポリ袋に入れて保存することはおすすめしません。ポリ袋の中に水滴ができてしまい、さつまいもが傷みやすくなります。
段ボールの代わりに発泡スチロールを使う場合は、空気がこもって湿気がたまらないように、空気穴を数ヶ所開けておきましょう。
陽が当たらず温度や湿度が変化しにくい場所としては食品庫がおすすめです。食品庫がない場合は、廊下や玄関に置くと良いでしょう。居間など暖房を使う部屋は、室温が高くなってしまいがちなので避けたほうが良いですね。
床下収納は陽が当たりませんが、温度や湿度が一定とは限らないため、あまりおすすめはしません。頻繁に開けるわけでもないため、傷んでいることに気付かない可能性もあります。
切ったさつまいもを保存する場合
料理で使う分だけ切って、残った分を保存したい場合もあるでしょう。その場合は、洗わずに切ることがポイントです。切る前に全体を洗ってしまうと、保存する方が水分で傷みやすくなります。
保存する方は切った後も洗わず、切り口に空気が触れないようにラップをします。全体ではなく切り口だけです。その上から新聞紙で包み、陽が当たらず温度や湿度が変化しにくい場所に保存します。切ってしまうと傷みやすくなるため、1週間以内に使った方が良いでしょう。
もし洗ってしまった場合は、タッパーなどに水を張り完全に浸かる状態にして冷蔵保存します。水を毎日替えると3日ほどは保存できます。ただ、すぐに傷んでしまうため、翌日には食べてしまいましょう。
季節によって保存場所を変える
温度と湿度が管理されている部屋があれば良いですが、そのような場所はなかなかないですよね。季節によって温度と湿度は変化するので、一年中同じ場所で保存するよりも、保存場所を変えることをおすすめします。
季節ごとの保存場所の例
春 | 食品庫、廊下、玄関 |
夏 | 食品庫、廊下、玄関 |
秋 | 食品庫、廊下、冷蔵庫の上 |
冬 | 食品庫、冷蔵庫の上 |
食品庫であれば季節をそれほど気にしなくても良いですが、それ以外の場所は、温度や湿度を気にした方が良いです。特に冬場は、室内であっても夜間に温度が下がるので注意が必要です。
保存時の注意点
さつまいもは温度と湿度に敏感な野菜のため、保存方法には注意が必要です。
水洗いしない
さつまいもは水気に弱いです。水洗いすると水分でさつまいもが傷みやすくなります。土がついたまま保存しましょう。
冷蔵庫に入れない
さつまいもは、寒さが苦手のため冷蔵保存に向いていません。冷蔵庫に入れると、表面の色が変わったり斑点ができたりするなど、傷みやすくなります。また、見た目に変化がない場合でも、細胞が壊れて栄養がなくなることもあります。
密閉しない
さつまいもは呼吸しているので、ポリ袋に入れたりラップで全体を包んだりするなど密閉した環境で保存すると、水滴がたまりやすく、水分で傷んでしまいます。
直射日光に当てない
直射日光が当たって暖かくなると、さつまいもから芽が出てしまいます。芽に栄養が取られるため、さつまいもが干からびてしまいます。
傷がないものを選ぶ
さつまいもは、傷があるところから傷んでしまいます。傷がないものを選ぶようにしましょう。
さつまいもを冷凍して長持ちさせる
さつまいもを長持ちさせる一番の方法は、冷凍保存です。
冷凍庫の中は、一年を通して温度も湿度も一定に保たれており、直射日光が当たることもありません。保存場所としては最適です。
生のまま冷凍してしまうと細胞が壊れて味や風味が落ちてしまうため、必ず加熱してから冷凍します。冷凍すれば、3ヶ月ほどは保存できます。
加熱料理に使う場合は、冷凍のまま使用できます。そのまま食べる場合は、自然解凍か電子レンジで加熱すると良いでしょう。
ただし、冷凍保存したとしても、味や見た目は徐々に変わっていきます。臭いが気になったり味が変だと思った場合は、廃棄した方が良いでしょう。
最も単純な冷凍保存
- 皮をむいて輪切りにする。
- 水にさらしてアク抜きする。
- かた茹で、またはレンジでチンする。
- 冷ましてから冷凍庫に入れる。
輪切りでなくても、料理の用途に合わせたサイズに切っておけば、料理をするときに切る手間が省けます。
押しつぶして冷凍保存
- 皮をむいて輪切りにする。
- 水にさらしてアク抜きする。
- 鍋に水を入れて、沸いてから弱火で10分程度茹でる。
- 柔らかくなったらザルにあける。
- ボウルに移し、マッシャーなどで押しつぶす。
- フリーザーバッグなどに入れ、空気を抜いてから冷凍庫に入れる。
薄く伸ばして板状にしておけば、適量をとって使用できます。スープ、スイートポテト、サラダなどの料理にそのまま使えるので便利です。
長期間保存したさつまいもは食べられる?
さつまいもを放っておいたら芽が出てきちゃった!しわしわになっちゃった・・という経験はありませんか?長期間保存した場合に、食べられる状態かどうかの判断基準を見てみましょう。
食べられる状態
- 変色している。
- 斑点がある。
- 芽が出ている。
変色したり斑点があったりしても、その部分を取り除けば食べることはできます。また、さつまいもの芽には有害物質は含まれていないので、芽を取り除けば食べられます。
食べられない状態
- 糖分が出て、ベトベトしている。
- 苦い、変な味がする。
- 水分が抜けてシワシワになっていたり、ふわふわしている。
味や触った感じが変わった場合は、さつまいもが傷んでいるということです。廃棄した方が良いでしょう。
まとめ
さつまいもの保存方法を整理すると、このようになります。
- 温度は13℃~15℃、湿度は80%前後。
- 陽が当たらない場所に置く。
- 条件が良いところに保存すれば、1〜3ヶ月は保存できる。
- 水洗いせず、土がついたまま保存する。
- 冷蔵庫に入れて保存しない。
- 冷凍保存する場合は、加熱してから保存する。
- 傷みが取り除けない場合や、手触りや味に違和感があれば廃棄する。
さつまいもは、自分で買ったりおすそ分けでもらったりすることがあると思いますが、一回で食べきれないことがありますよね。そんなときでも、正しい保存方法を知っておけば、安心して保存しておけます。
家の中で保存に最適な場所を探して、食べきれない分は保存しておきましょう。
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