Windows10の無償期間終了後に無料でアップグレードする方法
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Windows10の無料アップグレード期間が目前に迫り、焦り始めた人も多いのではないでしょうか?
無料アップグレードは期間限定なので、期間終了後にアップグレードする際には有料になってしまいます。
しかし、特定の条件を満たせば、無償期間終了後でも無料でアップグレードすることは可能です。
そこで、Windows10の無償期間終了後に無料でアップグレードする方法をまとめてみました。
Windows10の無料アップグレード期間とシステム要件
Windows10の無料アップグレード期間は、
2015年7月29日〜2016年7月29日
の1年間です。
Windows10にアップグレードするには、以下のシステム要件を満たしている必要があります。
OS | Windows7(SP1) または Windows8.1 Update |
プロセッサ | 1GHz以上のプロセッサまたはSoC |
メモリ | 32bit版:1GB 64bit版:2GB |
ハードディスクの空き容量 | 32bit版:16GB 64bit版:20GB |
グラフィックスカード | DirectX 9以上(WDDM 1.0 ドライバー) |
ディスプレイ(画面解像度) | 800×600 |
システム要件を満たしていない場合、Windows10にアップグレードすることはできません。パソコンが対応しているか確認してくださいね。
Windows10に対応しているかチェックする場合はこちらをどうぞ。
⇒ Windows10 アップグレード診断
Windows10にアップグレードする手順はこちらです。
⇒ Windows10 アップグレードガイド
ハードディスクの空き容量が足りない場合、容量を増やさないとアップグレードできません。不要なアプリケーションを削除したり、ディスクのクリーンアップをしたりして空き容量を増やしましょう。
もし空き容量の不足が解消できない場合、9GB以上の空き容量を持つ外部ストレージ(外付けハードディスク、USBメモリ、SDカード)を使えばアップグレードすることができます。ただし、外部ストレージを使っても、ハードディスクの容量が足りない場合はアップグレードできませんので、ハードディスクは整理しておきましょう。
空き容量が少ないパソコンやタブレットをWindows10にアップグレードする方法はこちらです。
⇒ 少ない空き領域のハード ディスク/ストレージ のパソコンやタブレットを Windows 10 にアップグレードする方法
では、無償期間終了後はどうなるのでしょうか?
無償期間終了後のアップグレードは有料
2016年7月29日を過ぎた場合、次の2つのことが起こります。
タスクトレイから「Windows10を入手する」が消える
Windows7/8.1のタスクトレイに、「Windows10を入手する」というアイコンが消えるはずです。もちろん、マイクロソフトからアップグレードを促す通知も来なくなります。
マイクロソフトは、1年間Windows10へのアップグレードを促してきました。無償期間の延長について、日本マイクロソフトの平野社長は「延長は絶対ない」と明言しています。無料アップグレードに1年間の猶予を与えたのだから、その期間でアップグレードしなかった人が悪いということなんでしょう。
無償期間の延長はないと明言している以上、アップグレードの推進に力を入れることはありません。無償期間終了後は、Windows10を標準装備したパソコンやタブレット、フルパッケージ版の販売に力を入れていくことになります。
アップグレードが有料になる
2016年7月30日からWindows10へのアップグレードは有料になります。Windows10の新規インストールとアップグレードをするためには、フルパッケージ版を購入しなければなりません。日本のマイクロソフトストアによると、Windows10の価格は次のとおりとなっています。
19,008円 税込
Windows 10 Pro
27,864円 税込
Windows8まではアップグレード版(以前のバージョンのWindowsがあればインストールできるタイプのOS)が販売されていました。しかし、Windows10にアップグレード版はありません。アップグレードするためには、フルパッケージ版を購入することになります。
Windows7とWindows8.1のサポートがあと数年で終了します。サポート期間が切れると「セキュリティ更新プログラム」が配布されません。脆弱性の修正が行われなくなり、ウイルスに感染するリスクが高くなります。
os | メインストリームサポート終了日 | 延長サポート終了日 |
---|---|---|
Windows 7 | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 8/8.1 | 2018年1月9日 | 2023年1月10日 |
では、無償期間終了後に無料でアップグレードする方法はないのでしょうか?
無料でアップグレードする条件
マイクロソフトのサポート窓口に問い合わせたところ、以下の2つの条件を満たせば、無償期間終了後でも無料でアップグレードすることができるとのことです。
無償期間内にアップグレード(ライセンス認証済み)している場合
無償期間内に一度でもアップグレード(ライセンス認証)した場合、アップグレード用のisoファイルを使えば無料でアップグレードすることができます。パソコンをリカバリ(工場出荷状態)した場合でも、無償期間内にアップグレード(ライセンス認証済み)していれば、アップグレード用のisoファイルを使ってのアップグレードが可能です。
無償期間内に一度もアップグレードしなかった(ライセンス未認証)場合は、アップグレード用のisoファイルを使っても無料でアップグレードすることはできません。アップグレードできたとしても、ライセンス規約の違反になる可能性があります。トラブルがあっても自己責任となるため、フルパッケージ版を購入してアップグレードした方が良いでしょう。
ハードウェアの構成を変えていない
上記の条件に加え、「CPU変更」「メモリ増設」「HDD交換」「マザーボード交換」など、ハードウェアの構成を変更していないことが条件になります。無償アップグレード版のライセンスは、ハードウェアの構成に基づくとされています。構成を大幅に変更した場合、ライセンス認証ができない可能性があります。
ただし、ライセンス認証の詳細についてマイクロソフトは公開していません。そのため、どのように変更したらライセンスが認証できなくなるのか、対象となる具体的なパーツ名などは公表されていません。どうしても交換が必要になる場合は、マイクロソフトのサポート窓口に相談するようにしましょう。
※サポート窓口に相談する場合は、マイクロソフトのアカウントが必要になります。
条件のまとめ
- 無償期間内にアップグレード(ライセンス認証済み)している
- ハードウェアの構成を変えていない
これらの条件を満たせば、無料でアップグレードすることができます。これは、仮想環境でWindows10にアップグレードした場合も同様とのことです。
ハードウェアの構成を変えていないという条件がポイントになるので、構成を変更しなければならない場合は、事前にサポート窓口に相談しておくようにしましょう。
また、アップグレード用のisoファイルはマイクロソフトのホームページからダウンロードできます。無償期間終了後も配布されるとのことですので、ダウンロードし忘れたとしても安心ですね。
ところで、Windows10にアップグレード後、アプリケーションの不具合などでWindows7/8.1に復元したいことがあると思います。その場合、システムイメージを使って復元することになりますが、システムイメージを作成する方法は2つあります。
- Windowsに搭載されているバックアップ機能で作成
- マイクロソフト以外のメーカーが販売しているバックアップソフトで作成
これらの方法で作成したシステムイメージを使って復元した後に、Windows10に無料でアップグレードできるのでしょうか?
Windowsの状態(設定を含む)をそのままデータ化したファイルのことです。システムイメージを使えば、システムイメージ作成時点の状態に復元することができます。
無料アップグレードの権利
マイクロソフトのサポート窓口に問い合わせたところ、Windows10の無料アップグレードの条件を満たしていれば、システムイメージを使ってWindows7/8.1に復元したとしても、Windows10への無料アップグレードの権利は無くならないとのことです。
システムイメージは、「Windowsに搭載されているバックアップ機能」「マイクロソフト以外のメーカーが販売しているバックアップソフト」のどちらで作成した場合でも大丈夫です。
例)
7月26日(無償期間内)
システムイメージ作成(1)
※Windows7/8.1の状態
7月27日(無償期間内)
Windows10にアップグレード
※Windows10の状態
7月30日(無償期間終了)
(1)のシステムイメージを使って復元
↓
7月26日の状態(Windows7/8.1)に戻る
↓
Windows10に無料でアップグレード可能
無償期間終了後に無料アップグレードする場合の注意点
無償期間終了後でも、アップグレード(ライセンス認証)したパソコンやタブレットは、アップグレード用のisoファイルを使えば無料でアップグレードできます。
しかし、マイクロソフトが方針(仕様)を変更した場合、無料アップグレードするための条件を満たしていても、無料でアップグレードできない可能性があります。いつ変更されるかも明らかになっていません。
無料アップグレードできない場合は、フルパッケージ版を購入することになることを覚えておきましょう。
まとめ
以上、Windows10の無償期間終了後に無料でアップグレードする方法でした。
無償期間終了後にWindow10へ無料でアップグレードする条件をまとめるとこのようになります。
- 無償期間内にアップグレード(ライセンス認証済み)している
- アップグレード(ライセンス認証)後にハードウェアの構成を変えていない
無償期間内にアップグレード(ライセンス認証済み)すれば、ハードウェアの構成を変えない限り、いつでもWindows10にアップグレードできます。アプリケーションがWindows10に対応していなかったとしても、条件を満たしていればいつでもアップグレードできるので安心ですね。
無料でできることは、無料のうちにやっておきましょう。