ゆとり世代はいつからいつまで?年代や特徴など定義まとめ
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テレビや新聞で話題になることが多いゆとり世代ですが、いつからいつまでの年代のことを言うのか知っていますか?
「最近の若者 = ゆとり世代」とまとめられることが多いですが、どの世代がゆとり世代に該当するのか曖昧な人は多いものです。
そこで、ゆとり世代の年齢や特徴など定義をまとめてみました。
ゆとり世代はいつからいつまで?
ゆとり世代とは、ゆとり教育の期間中に学校教育を受けた世代のことを言います。ゆとり教育とされる期間について明確な定義はなく、諸説あります。
- 学習指導要領が改訂された2002年度から2010年度まで
- 学習指導要領が改訂された1980年度から2010年度まで
一般的には、1の期間に小・中学校で教育を受けていた世代がゆとり世代と言われています。
1年でもゆとり教育を受けたと広義に捉える場合と、ゆとり教育を9年間受けたと狭義に捉える場合では、該当する世代が変わります。
広義
生年月日 | 1987年4月2日〜2004年4月1日 |
年齢 | 29歳〜12歳(2016年時点) |
狭義
生年月日 | 1987年4月2日〜1996年4月1日 |
年齢 | 29歳〜20歳(2016年時点) |
ゆとり世代のイメージ
ゆとり世代については、マイナスなイメージを持っている人が多いです。特に言われるのが次の2点です。
- 学力が低い
- 社会性がない
ゆとり教育では、それまでの教育に比べ、学習内容が削減されたこと、週休二日制が導入されたことの関係で、授業時間が大幅に削減されました。塾など学校外で勉強する人はいましたが、学校内でしか勉強しない人がいたのも事実です。
日本を含む34ヶ国の先進国が加盟する国際機関・OECDの学力調査(学習到達度調査)によれば、ゆとり教育が始まった2002年度以降、2006年までの間に学力低下が見受けられました。
2009年に順位が上がったため、授業時間の削減が原因とは断言できませんが、結果的に学力低下という悪いイメージが残ってしまったのでしょう。
では、一般的なゆとり世代の特徴とはどのようなものでしょうか?
ゆとり世代の特徴
ゆとり世代の特徴は、時代の流れとともに変わってきた価値観を表しています。ゆとり教育が原因というわけではありません。
ストレス耐性が低く打たれ弱い
失敗して叱られることを恐れる傾向にあります。
失敗の大小に関わらず落ち込み具合が激しいことから、どのように叱れば良いのか悩む上司もいます。
また、叱られただけで会社を休むようになり、そのまま会社を辞める人もいるようです。叱られた翌日に診断書を提出し、会社を辞めると言ってきた事例もあります。
指示待ち
言われたことしかできない傾向にあります。
自主的に行動して失敗することを恐れ、1から10まで説明しないと動けないようです。言われていないことを求められても、「説明されていないから」と相手に責任を転嫁することもあります。
すぐに結果を求め答えを知りたがる
すぐに結果や答えが出ないことを避ける傾向にあります。
生まれた時から身近にインターネットがあったことで、検索すれば答えがすぐ分かるという習慣が身に付いています。「考える」ではなく「探す」という意識が強いです。「探す」というのは、答えがどこかにある前提です。苦労せず楽して成果をあげたいと考えています。
また、ビジネスにおいては自分の意見を主張せず、自分の意見が正しいかどうかを気にします。
プライベート優先
仕事とプライベートでは、プライベートを優先する傾向にあります。
飲みニケーション(お酒を飲んでコミュニケーションを図る)という言葉が流行ったことがありますが、お酒を飲む場をコミュニケーションを図る場とは考えていません。会社帰りの飲みの誘いや忘年会などには参加しないようです。
会社はお金を稼ぐための場所であり、会社の外ではプライベートに関わってほしくないと思っています。
むしろ、仕事だからと強制的に参加させられることに対して、パワハラと受け取ってしまうこともあります。
貯蓄する(安定志向)
稼いだお金を貯蓄する傾向にあります。
小さい頃から周りの大人たちが苦労している姿を見ており、自分の将来に大きな不安を抱えています。何かを買うためなど目的があって貯蓄するのではなく、将来のことをただ漠然と考えて貯蓄します。
また、高級車やブランドの時計を持つことには憧れず、贅沢せずに安定した生活を求めています。
このように、ゆとり世代は保守的な考えが多いです。
しかし、ゆとり世代が育ってきた時代背景を考えれば、保守的な考えになるのも無理ありません。明るい将来をイメージできない昨今の経済情勢では、当然の考え方なのでしょう。
経済が上向きにならなければ、ゆとり世代に限らず、これからの世代の考え方も変わることはないのかもしれません。
まとめ
ゆとり世代の特徴をまとめるとこのようになります。
- 2002年度から2010年度までの間に小・中学校で教育を受けた世代。
- 学力がない、社会性が低いというイメージがある。
- ストレス耐性が低く打たれ弱い。
- 指示されるまでは動かない(指示されたことしかやらない)。
- すぐに結果や答えを知りたがる。
- 仕事よりプライベートを優先する。
- 遊びや趣味にはお金を使わず、将来を漠然と考えて貯蓄する。
ゆとり世代というだけで、マイナスなイメージを持つ人は多いです。しかし、全ての人がこのような特徴を持っているわけではありません。
ゆとり世代に該当する人でも、優れた人物はたくさんいます。社会人になって経験を重ねれば、ゆとり世代と気にされることも少なくなるでしょう。