どくだみ茶の効能と副作用とは?驚異的な効果と成分の実態
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どくだみ茶は健康に良いと聞いたことはありませんか?
十薬(じゅうやく)と言われるほど多くの効能があり、昔から万能薬として知られていますが、具体的にどんな効果があるのか知っている人は少ないものです。
そこで、どくだみ茶の効能と副作用をまとめてみました。
どくだみ茶の効能
どくだみ茶には様々な効能がありますが、本質はデトックス(解毒作用)にあります。デトックスとは体内に溜まった毒素や老廃物を取り除くことで、それにより次のような効果が期待できます。
新陳代謝の活性化
新陳代謝とは、古い細胞を排出して新しい細胞が生まれることを表します。髪の毛が生えたり爪が伸びたりする現象のことです。新陳代謝が活性化すると、次のような効果が表れます。
- 疲労回復
- むくみ解消
- 冷え性改善
- 自律神経を整える
- ダイエット効果
- 美肌効果(ニキビや吹き出物の改善)
- アトピーなどアレルギー対策
血流が良くなる・血圧を下げる
人間の体は、約60兆個の細胞で構成されていると言われています。細胞が働くためにはエネルギーが必要ですが、それを運んでいるのは血液です。血液の流れが悪くなると、体内に毒素や老廃物が溜まりやすくなります。血流が良くなると、次のような効果が表れます。
- 肩こり・腰痛の改善
- 生理不順の改善
- 生理痛の解消
- 高血圧の予防
- 心臓病の予防
- 動脈硬化の予防
- 蓄膿症の予防
- 糖尿病の予防
- 夏バテ防止
利尿・緩下(かんげ)作用の促進
利尿作用とは尿の排出を促すこと、緩下作用とは緩やかに便通を促すことを表します。トイレが近くなるということですが、余分な水分を排出することにより、次のような効果が表れます。
- むくみ解消
- 便秘解消
このように、様々な効果がありますが、それはどくだみ茶の成分に秘密があります。
どくだみ茶の成分
どくだみ茶に含まれる成分は、ミネラルとフラボノイドに分けられます。
ミネラル
ミネラルとは、人間に欠かすことのできない栄養素のことです。「カルシウム」「鉄」「ナトリウム」などがあり、これらは体の中で作ることができない栄養素のため、食べ物から摂らなければなりません。ただし、摂りすぎも不足も健康に良くありません。
どくだみ茶に含まれるミネラルの種類には、これらの成分があります。
成分 | 効果 |
---|---|
カリウム | 血圧を安定させる。 |
カルシウム | 骨や筋肉を形成する。 |
マグネシウム | 人体の生理機能を調整する。 |
鉄 | 血液を生成したり酸素の運搬したりする。 |
マンガン | 酵素を活性化させる。 |
亜鉛 | 細胞全体に存在し、新陳代謝を助ける。 |
フラボノイド
フラボノイドとは、植物にのみ存在する成分「ポリフェノール」の一種です。ミネラルと同様、フラボノイドも体の中で作ることができない栄養素のため、食べ物から摂らなければなりません。
どくだみ茶に含まれるフラボノイドの種類には、これらの成分があります。
成分 | 効果 |
---|---|
クエルシトリン | 利尿作用、便を柔らかくする。 |
イソクエルシトリン | 血液をサラサラにする。 |
デカノイルアセトアルデヒド | 殺菌効果、解毒作用。 |
人間の体にとって良い成分がたくさん含まれているため、どくだみ茶を飲むことは健康に良いことなのです。カフェインは含まれていないため、妊婦や子供も飲むことができます。
万能薬と呼ばれているどくだみ茶ですが、飲み方に気を付けなければなりません。
どくだみ茶の副作用
どくだみ茶は、体質的に合わなかったり飲みすぎたりすると、次のような症状が表れるため注意が必要です。
腹痛・下痢
どくだみ茶に含まれる成分の一つクエルシトリンは、利尿作用と緩下作用があります。便秘を解消する働きがありますが、飲みすぎると腹痛や下痢を引き起こす原因につながります。お腹がゆるい人が飲みすぎると、さらにゆるくなってしまうので注意が必要です。
ただ、この症状についてはそこまで心配する必要はありません。あくまでもクエルシトリンの摂りすぎによるものなので、飲む量を減らしたり薄めたりすれば大丈夫です。
高カリウム血症
どくだみ茶に含まれる成分の一つカリウムは、骨や筋肉を形成する大事な役割がありますが、摂りすぎると高カリウム血症になる可能性があります。
高カリウム血症とは、血液中のカリウムの濃度が高い状態のことを表します。腎臓の機能が弱っている人(高齢者や腎機能疾患の患者)が発症しやすい症状です。主な症状には次のようなものがあります。
- 知覚過敏
- 筋力の低下
- しびれ、感覚障害
- 吐き気、嘔吐
- 不整脈
症状がひどくなると、心配停止の危険性もあります。
飲む量の目安
どくだみ茶の一日に飲む量の目安は、1〜2Lと言われています。
コップ1杯を平均200mlと考えれば、10杯までは大丈夫ということになります。意識して飲まない限り、一日でコップ10杯も飲むことはないでしょうから、普段の生活の中ではそれほど気にする必要はないでしょう。
どくだみ茶は、体に良い成分がたくさん含まれているため、健康維持のためにはうってつけの飲み物ですが、飲みすぎると体に悪影響を及ぼします。飲み過ぎには注意しましょう。
まとめ
どくだみ茶は、万能薬と呼ばれるほど体に良い成分がたくさん含まれています。デトックス効果が期待されるため、普段から飲むようにすれば、少しずつ体の調子が良くなることでしょう。
この機会に、麦茶やウーロン茶の代わりにどくだみ茶を飲んでみてはいかがでしょうか。