稲刈りの時期の見分け方とやり方を紹介!服装や雨が降った場合は?

生活

本サイトにはプロモーションが含まれています。

秋と言えば稲刈りのシーズンですが、ちょうど良い時期はいつ頃なんでしょうか?

長い時間をかけて育ててきたわけですので、最後の最後で稲刈りのタイミングを間違えないようにしたいですよね。

そこで、稲刈りの時期の見分け方をまとめてみました。

あわせて、稲刈りのやり方や服装、雨が降った場合についても紹介します。

スポンサーリンク


米作りの流れ

まずは、米作りの流れを知っておきましょう。私たちが普段口にしている米は秋に旬を迎えますが、米作りは4月から始まります。

4月:苗づくり

種もみを発芽させ、苗を作ります。

5月:田起こし、代かき

トラクターで田んぼを耕し、肥料を撒きます。(田起こし)

その後、田んぼに水を張り、土をかき混ぜて平らにします。(代かき)

6月:田植え

米の苗を植えていきます。農家にとって、最も忙しい時期です。

7月〜8月:草取りや害虫駆除

病気や虫が付いていないか確認したり、駆除したりします。稲が成長してきたら、水を抜いて田んぼを干します。

9月〜10月:稲刈り

鎌やコンバインを使って稲刈りをします。

11月〜3月

次のシーズンに向けて、田んぼに肥料をやって栄養をつけさせます。

田んぼ作りから稲刈りまでおよそ1年かかります。稲刈りするまでは、いろいろなことに注意しなければなりません。

  • 台風の被害に遭っていないか
  • 病気になっていないか
  • 虫がついていないか

など、毎日田んぼに足を運んで、稲の生育状況を確認しなければなりません。

稲刈りの時期と見分け方

稲刈りの時期は、米の品種や地域によって異なります。8月の終わりにするところもあれば、10月にするところもあります。日本の米の生産量の多くを占めている「コシヒカリ」は、9月ごろに行われています。

近年は、気象の変動が激しく、稲刈りをする時期を見極めることが難しくなってきています。そのため、稲刈りの適期(てっき)を把握することが極めて重要になります。

適期(てっき)とは、ふさわしい時期という意味です。稲刈りに関して言えば、稲が育って穂先に身が十分詰まった状態のことを表します。

農家の方が適期を見分けられるように、各地の農協では、米の栽培の指針を表した「栽培カレンダー」「栽培暦」といったものを公表しています。

  • 出穂してからの日数が40日前後
  • 出穂してからの積算温度が1;000℃前後
  • 籾全体の85〜90%程度が黄色になる
  • 穂先から3本目の最初の枝分かれした部分が黄化
出穂(しゅっすい)とは、稲の穂先に籾(もみ)が一粒でも出た状態のことを言います。

積算温度とは、毎日の平均気温を足した温度のことです。

籾(もみ)とは、殻を取る前の米のことです。

稲刈りのタイミングがずれると、緑がかったお米が多くなって収穫量が減ったり、お米が割れたり茶色などに変色して品質が低下したりします。

稲刈りの適期を慎重に見極めなければなりません。

稲刈りのやり方

稲刈りには、鎌を使う方法と、コンバインという機械を使う方法の2種類あります。

鎌を使う場合

  1. 片手で稲を1株掴み、自分の体の方に少し持ってくるように傾ける。
  2. 稲(土から15cmくらいのところ)に鎌を当てる。
  3. 下から上に引き上げるようなイメージで刈る。
  4. 手で持ちきれなくなったら、刈り取った稲を田んぼの外に置く。
  5. 以降、上記の繰り返し。

10アール(100m × 10m)分を刈り取り、刈り取った稲を干すとなると、大人一人で2日かかると言われています。鎌で収穫することが、どれだけ時間と労力がかかるか分かりますね。

コンバインを使う場合

コンバインを使う場合も、田と田の境は鎌で刈ります。10アール(100m × 10m)の刈り取りの場合、およそ20分かかります。鎌を使うよりも、作業効率が圧倒的に良いです。

コンバインとは、稲の刈り取りと脱穀がまとめてできる機械のことです。中に大きなタンクが内蔵されていて、刈り取りと同時に「脱穀米(だっこくまい)」「籾殻(もみがら)」「藁(わら)」に分けます。

土質や気象条件によって収穫量は変わりますが、10アール(100m × 10m)の田んぼからは、およそ600kgのお米が収穫できます。10kgのお米60個分です。

稲刈りをする時の服装

稲刈りをする時は、熱中症やケガの対策が必要になります。

帽子 外での作業になるため、熱中症対策として必要です。
マスク 埃っぽいため、ハウスダスト系のアレルギーがある方は着用した方が良いでしょう。
タオル 汗を拭くだけでなく、首に巻くことによって虫刺され防止にもなります。
長袖の服 稲や草がチクチクするのを防ぎます。
軍手 稲や草で手を切ってしまうことを防ぎます。
長靴 石で足を傷つけることを防ぎます。
水筒 熱中症対策として必要です。田んぼの近くで飲み物を手に入れる場所はほとんどありません。
着替え 作業が終わる頃にはかなり汚れています。
保険証 万が一怪我をしてしまった時に、保険証が無いと全額負担になります。(後日提出すると、差額が返金されます。)

また、コンバインで収穫する場合には、機械に巻き込まれないような服装を心掛けることが大切になります。

  • タオルを首や腰に着用したまま操縦しない。
  • 長袖の袖がボタンでしっかりと止まるものにする。
  • 軍手は巻き込みの原因になるため着用しない。
  • ネックレスなどのアクセサリー類を外す。

鎌を使う場合にしてもコンバインを使う場合にしても、動きやすくケガをしないような服装が望ましいですね。

スポンサーリンク


雨が降った場合

稲刈りの時期になると、梅雨前線の影響で雨の日が多くなります。一番雨量が多いのは、梅雨の6月ではなく9月です。基本的に、雨が降った日や朝露が付いている状態の時には稲刈りをしません。そのような時は、ハウスの仕事をすることがほとんどです。

  • 水の付いた状態の籾を刈ると、米が濡れて品質が落ちる。
  • 水の付いた籾が機械の中で詰まり、機械が壊れる。
  • コンバインの中の摩擦で籾殻に傷がついたり剥がれたりし、米の表面に傷やヒビが入る。

雨の日が続くとなかなか稲刈りができませんが、無理して稲刈りすると、米の品質低下や機械の故障につながります。稲刈りの適期と晴天が重なるタイミングを見極めることは、とても大変なことです。

まとめ

稲刈りについてまとめると、このようになります。

  • 適期の見極めが重要である。
  • 稲刈りは、鎌を使う方法とコンバインを使う方法がある。
  • 10アールの田んぼから、およそ600kgの米を収穫できる。
  • 動きやすくケガをしないような服装が望ましい。
  • 雨の日は、米の品質低下や機械の故障につながるため稲刈りしない。

稲刈りそのもののよりも、稲刈りの時期を見極めることの方が難しいです。

普段米を食べる機会は多いですが、農家の方が手間暇かけて作ったものですので、感謝して食べましょうね。

スポンサーリンク


生活

Posted by 管理者