早いと速いの違いは?正しい使い分けとそれぞれの意味を紹介
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「早い」 と 「速い」
例えば、「仕事がはやい」と書くとき、どっちを使えばいいのでしょうか?
使い分けに悩む言葉の一つですよね。
そこで、早いと速いの意味や違いと正しい使い分けを紹介します。
「早い」と「速い」の意味と違い
まずは、それぞれの意味を見てみましょう。
大辞林によると、
【早い】
・時間的に前である。
・まだその時期ではない。
・事が簡単に済む。てっとり早い。
【速い】
・動作・作用の進行にかかる時間が短い。進む程度が大きい。
と解説されています。
「早い」は、ある基準より前ということ
「速い」は、かかった時間が短いこと
を言います。
図で表すと、こんな感じ↓でしょうか。
では、どのように使い分ければ良いのでしょうか?
「早い」と「速い」の使い分け
「早い」と「速い」の使い分けについて、それぞれの意味に基づいた例文を挙げていきましょう。
「早い」の使い方
◯時間的に前である。
例文.職場に来る時間が早い。
この場合は、始業時間が基準になります。
始業時間 8:00
出勤時間 7:00
始業時間まで1時間あるので、早いが正解です。
例文.食べ始めるのが早い。
この場合は、食べ始める時間が基準になります。
食べ始める時間 12:00
食べ始めた時間 11:00
食べ始める時間になっていないのに食べ始めたので、早いが正解です。
学校で昼休み前にお弁当を食べることを早弁(はやべん)と言いますよね。
例文.寝るのが早い。
この場合は、その人の寝る時間が基準になります。
Aさんの寝る時間 12:00
Bさんの寝る時間 10:00
Aさんからすれば、Bさんの寝る時間は2時間も前なので、早いが正解です。
◯まだその時期ではない。
例文.結婚するのはまだ早い。
この場合、結婚する年齢が基準となります。
法律 男性18歳、女性16歳
年齢 男性17歳、女性15歳
年齢が法律で定める基準に達していないので、早いが正解です。
もし、「〇〇歳になったら結婚する」と決めているのであれば、基準は「〇〇歳」になります。
例文.テストを諦めるのはまだ早い。
この場合、テストの日にちが基準となります。
テストの日 7/1
今日 6/20
テストまで10日あるので、早いが正解です。
事が簡単に済む。てっとり早い。
例文.聞くより見た方が早い。
この場合、自分が理解できるまでの時間が基準となります。
聞いて理解できる時間 5分
見て理解できる時間 1分
聞いて理解できる時間より見て理解できる時間が4分短いので、早いが正解です。
例文.回復が早い。
この場合、完治するまでの日数が基準となります。
Aさんが完治する日数 10日
Bさんが完治する日数 8日
AさんよりBさんの方が2日短いので、早いが正解です。
「速い」の使い方
◯動作・作用の進行にかかる時間が短い。進む程度が大きい。
例文.足が速い。
走る速度を表すので、速いが正解です。
例文.仕事が速い。
結果を出すまでの速度を表すので、速いが正解です。
例文.時間が過ぎるのが速い。
時間が過ぎる速度(感覚)を表すので、速いが正解です。
速度に関係するが「早」を使う場合
・早口
・早足
・早食い
・素早い
など、速度に関係していても「早」を使う場合があります。
「早」という漢字には、急ぐという意味があります。
微妙な使い分けが難しいところですが、速度を表していないことがはっきりしている場合は、「早い」を使えばいいでしょう。
まとめ
以上、早いと速いの意味や違いと正しい使い分けでした。
文章の流れで意味が通じることもありますが、正しい方を使いたいところです。
迷ったときは、
「早い」はある基準より前ということ
「速い」はかかった時間が短いこと
を意識するといいですよ。