初詣の意味・由来と喪中に神社を参拝してはいけない理由
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年が明けると、神社やお寺に初詣に行くことがあると思います。
何気なく行っていると思いますが、初詣の意味や由来を考えてみたことはありますか?
また、喪中に初詣に出かけても大丈夫なのか気になりますよね。身内に不幸があった場合、参拝してはいけない期間があるのでしょうか?
そこで今回は、初詣の意味や由来と、喪中に神社を参拝してはいけない理由についてまとめてみました。
初詣の意味と由来
初詣とは、年が明けてから初めて神社やお寺に参拝し、一年の幸せを祈願することを言います。
本来は神道の儀式で、別名を初参りと言います。
初詣の由来には2つの説があるようです。
年篭り(としごもり)
昔は、家長が一家の無病息災や家内安全を祈願するために、大晦日の夜から元日にかけて、その土地の氏神様(神社)に籠る習慣がありました。
それがやがて、除夜の鐘を打つ除夜詣(じょやもうで)と元日に参拝する元日詣(がんじつもうで)の2つに分かれ、元日詣が初詣に変化したとされています。
恵方参り
その昔、新年の豊作や家内安全の祈願をするために、元日にその土地の氏神様(神社)へ出向く習慣がありました。
氏神様のいる縁起の良い方角を恵方(えほう)と呼んでおり、恵方参りとして親しまれていたそうです。
やがて、恵方参りが初詣に変化したとされています。
喪中に神社を参拝してはいけない理由
日本の習慣ごとでは、年賀状や結婚式など喪中の慶事は避けるべきとされています。
初詣も同様で、喪中の参拝ルールがあります。
喪中とは、宗教を問わず不幸があった日から1年間のことを言います。喪中とは別に、忌中(きちゅう)という喪に服す期間があります。
神道の慶次である初詣には、忌中が深く関係しています。
忌中とは
忌中は、仏教と神道で期間が異なります。
不幸があった日から49日間
神道
一親等の不幸であれば「五十日祭」までの50日間
神道の忌中は別名で服忌(ぶっき)と呼ばれ、身内に不幸があった人は鳥居をくぐってはいけないことになっています。
忌中の長さは、どの親族が亡くなったかによって異なります。
50日
祖父母・配偶者の父母
30日
叔父叔母・兄弟姉妹・曾祖父母
20日
参拝してはいけない理由
神道では、死を穢れ(けがれ)と捉えています。
穢れとは「正常な状態から離れる」ことで「気枯れ」とも呼ばれ、生きる活力が衰えることを意味しています。
穢れた状態で神聖な神社を参拝してはならないという神道の考え方から、忌中期間の初詣はタブーとされているのです。
ちなみに、忌中に参拝できないのは神社だけです。お葬式を行う場所であるお寺は、四十九日の忌中が明けていなくても問題はありません。
極端な話、親族が亡くなった当日に初詣に行ったとしても、供養になるので良いとされています。
まとめ
いろんな習慣が変化して今の「初詣」になったようですね。
無病息災や家内安全など「一年の幸せを祈願する」ための初詣ですから、身内に不幸があった場合は、穢れが落ち切る忌中の期間だけしばらく待って、体を清めてから参拝に出かけると良いですよ。
日本の行事は神道式がほとんどですが、現代では仏教と神道が混ざり合っているため、基本的なルールで分かりにくいことが多くありますよね。
どれに従って良いか分からない場合は、とりあえず神道のルールに従っておくと問題はないようです。