ひな祭りの歌は間違い?歌詞の意味と替え歌を紹介
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♪あかりをつけましょぼんぼりに〜
ひな祭りの歌として親しまれている「うれしいひなまつり」は、1935年に作られた曲で長い間歌い継がれています。
その歌が間違い?なんて聞くと衝撃を受けてしまいそうですが、多くの人が歌詞の意味を間違って解釈している部分があるんです。
そこで今回は、ひな祭りの歌の歌詞の意味と替え歌を紹介します。
ひな祭りの歌は間違い?
ひな祭りの歌(うれしいひな祭り)は4番まであります。
まずは、ひな祭りの歌を最後まで聞いてみましょう。
1番は有名なので知っている人は多いと思いますが、2番以降を知っている人は意外と少ないかもしれませんね。
私は1番しか知りませんでした…
昔から馴染みのある歌ですが、歌詞に2箇所の間違いがあるんです。
お内裏様とお雛様
2番の歌詞にあるこの部分、
お内裏様を男雛(おびな)で、お雛様を女雛(めびな)と思っている人が多いと思います。
実は、その解釈が間違いなんです。
正しくは、
お内裏様:男雛と女雛を合わせた呼び方
お雛様:全ての雛人形
となります。
おそらく、
の部分が、間違って解釈してしまう原因になっているのではないかと思います。
雛人形の配置を思い浮かべれば、間違って解釈するのも無理はないですけどね。
赤いお顔の右大臣
3番の歌詞にあるこの部分、
「右」とあるので、向かって右側に座っている雛人形が右大臣と思いますよね。
お雛様の中で赤い顔を探すと、向かって右側に座っているお雛様の顔がたしかに赤いです。
ですが、それは左大臣です。
右大臣と左大臣は随身(ずいしん)とも言われていて、お殿様とお姫様を守る役割があります。
身分が高い人が座る位置が左側(向かって右側)で、右大臣よりも左大臣の方が身分が高いです。
つまり、赤い顔は左大臣というわけですね。
左大臣の人形の方にはヒゲが生えていて年長者に見えるはずなので、一度確認してみると良いですよ。
歌詞に隠された本当の意味
うれしいひな祭りという題名ですが、ちょっと悲しい意味も隠されているようです。
それは、2番のこの部分です。
「お嫁にいらした ねえさま」とは、作詞したサトウハチロー氏のお姉さんのことを表しているそうなんです。
サトウハチロー氏のお姉さんは、お嫁に行くことが決まっていた18歳の頃に結核で亡くなったそうです。
三人官女の中に、若くして亡くなったお姉さんを重ねて、お姉さんへの鎮魂歌(レクイエム)にしたのかもしれません。
(あくまでも想像ですが)
歌詞の本当の意味を知ると、なんとなく悲しげな曲調に感じてしまいますよね。
ひな祭りの替え歌
ひな祭りが近づくと「あかりをつけましょ~♪」と聞こえてきますが、子供の頃は替え歌も良く聞こえてきました。
「五人囃子が吹っ飛んだ」「五人囃子が消えちゃった」「かなしいひな祭り」など、いろいろあるようです。
それにしても、ひどい歌詞ですね。子供が考えそうな替え歌ばかりです。
なんでこんな歌詞が生まれたかは定かではありませんが、数十年前から歌われているようです。
全国的に有名な替え歌なんですね。
まとめ
子供の頃から歌ってきた「うれしいひなまつり」ですが、歌詞に間違いがあることや歌詞に悲しい思いが込められていることに気付きませんでしたね。
まさか違うとは思っていなかったので、歌詞の通りに左大臣と右大臣を飾っていたように思います。
私のお雛様のケースにはオルゴールが付いていて、ねじを回すと「うれしいひなまつり」が流れました。
ネジが戻って曲がゆっくりになってくると、なんだか怖くなっていたのを思い出します。
歌詞の深いところまで考えるとしんみりしてしまいますが、せっかくの華やかなお祝いです。
元気よく歌を歌って、楽しいひな祭りをお過ごし下さいね☆