うるう年の意味は?2月にある理由や計算方法とオリンピックとの関係

生活

本サイトにはプロモーションが含まれています。

4年に一度だけ暦に2月29日が現れるうるう年。

何の意味があって、どうして2月にあるのか考えたことはありませんか?

オリンピックも4年に一回ですが、うるう年と何か関係があるのか気になりますよね。

そこで今回は、うるう年の謎についてまとめてみました。

スポンサーリンク


うるう年の意味

うるう年は、季節のズレを修正するために存在しています。

平年だと暦上は1年365日なのですが、1年の本当の長さは365.242194日と言われています。
(0.242194日を時間にすると5時間48分46秒になります)

カレンダーを見ただけでは分かりませんが、正確には365日ではないということですね。

暦が1年365日のままだとすると、4年に1日ずつ季節がずれてしまうことになります。

このズレを修正するため、1582年に当時のローマ教皇グレゴリウス13世らによって、4年に一度のうるう年が設けられるグレゴリウス暦という暦が作られたと言われています。

それ以前の農民たちは、暦ではなく星の動きで季節を予測し、農作業の計画を立てていたそうです。

では、なぜうるう年は2月に1日追加するのでしょうか?

うるう年が2月にある理由

2月に1日追加するのは、現在のグレゴリウス暦の前身のユリウス暦に理由があります。

ユリウス暦が使われていた頃は、2月を年末、3月を年始としていました。

1年の終わりの月に、ズレを調整しようとしたわけですね。

もし2月が年末でなければ、他の月に1日追加されていたのかもしれません。

まぁ2月は他の月に比べて日数が少ないので、うるう年に1日追加するのが2月で良かったと思いますけどね。

当然ですが、うるう年の2月29日に生まれた人は4年に一度しか年を取らないというわけではありません。

さて、4年に一度のうるう年ですが、どのように計算しているのでしょうか?

うるう年の計算方法

うるう年かどうかを判定する3つの条件があります。

  1. 西暦年を4で割り切れる年はうるう年
  2. 例外として、西暦年を100で割り切れる年は平年
  3. 例外として、西暦年を400で割り切れる年はうるう年

計算の流れをまとめるとこんな感じになります。

条件1を満たしていなければ、「平年」となります。

例)2000年の場合

条件1
2000÷4=500…OK

条件2
2000÷100=20…OK

条件3
2000÷400=5…OK

2000年の場合、すべての条件を満たしていますが、最終的に条件3を満たしているので「うるう年」となります。

例)2012年の場合

条件1
2012÷4=503…OK

条件2
2012÷100=20.12…NG

条件3
2012÷400=5.03…NG

2012年の場合、条件1を満たしているので「うるう年」となります。

例)2100年の場合

条件1
2100÷4=525…OK

条件2
2100÷100=21…OK

条件3
2100÷400=5.25…NG

2100年の場合、条件1と条件2を満たしているので「平年」となります。

このように計算していくと、うるう年かどうかが分かるようになります。

西暦

1


2


3



2000年
2012年 × ×
2016年 × ×
2020年 × ×
2100年 × ×
2200年 × ×
2300年 × ×
2400年

※地球の運行状況が現在と変わらないことが前提

ところで、4年に一度といえば、うるう年の他にオリンピックがありますよね。

うるう年とオリンピックは何か関係があるのでしょうか?

スポンサーリンク


うるう年とオリンピックの関係

近代オリンピックの夏季大会は4年に一度、4で割り切れる年に開催するという規定があるそうです。

第1回のオリンピックが行われたのは1896年のアテネ大会ですが、その年はうるう年でした。

1896年がうるう年の条件に当てはまるか見てみましょう。

条件1
1896÷4=474…OK

条件2
1896÷100=18.96…NG

条件3
1896÷400=4.74…NG

1896年は4で割り切れる年なので、うるう年ということですね。

ここから

うるう年=オリンピック

ということになるわけです。

ただ、夏季オリンピックの開催年は4で割り切れる年だけが条件です。

第2回オリンピックの開かれた1900年はうるう年ではありません。

条件1
1900÷4=475…OK

条件2
1900÷100=19…OK

条件3
1900÷400=4.75…NG

1900年は4で割り切れますが、100でも割り切れるので平年となります。

つまり、必ずしもうるう年とオリンピックの開催年が重なるというわけではないということです。

うるう年とオリンピックを関連付けず、オリンピックは4年に一度開催すると覚えた方が良さそうですね。

ちなみに、1924年から1992年までは冬季オリンピックも夏季オリンピックと同年に行われていましたが、1994年の冬季大会から「4で割り切れない偶数年」が開催年に変わりました。

まとめ

うるう年を判定する条件は3つあります。

「西暦年を4で割り切れる年」という条件は覚えやすいですが、他の2つの条件は忘れてしまいそうな気がしますね。

西暦年を4で割り切れる年が来る都度、他の2つの条件を確認した方が良さそうです。

と言っても、1900年以降で西暦年を4で割り切れる年がうるう年でなくなるのは2100年です。

かなり先の話なので、2100年までは4年に一度と覚えても問題ないと思いますよ。

普段より1日多いうるう年を、みなさんはどう過ごしますか?

スポンサーリンク


生活

Posted by 管理者