節分に豆を食べる数は?豆を食べる理由と使う豆の種類
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節分といえば、豆まきですよね。
「鬼は外、福は内」と言いながら、家の中で豆をまく家庭は多いと思います。
まいた後に豆を食べるのが習わしですが、なぜ豆を食べるのか考えたことはありますか?
それに、いくつ食べるのが正しいのかも気になりますよね。
そこで今回は、節分に豆を食べる理由と、豆を食べる数や使う豆の種類についてまとめてみました。
節分に豆を食べる数
豆を食べる数
節分に食べる豆の数は、年齢の数という人もいれば、年齢の数+1個という人もいます。
地域によって違いがあるので、どちらの考え方も間違いではありません。
生まれ育った土地や家庭の風習に従うと良いかもしれませんね。
ところで、年齢の数え方に決まりはあるのでしょうか?
年齢の数え方
年齢の数え方には満年齢と数え年の2種類ありますが、どちらで数えても問題ありません。
生まれた時を0歳として、誕生日を迎えるごとに1歳足す数え方。
数え年
生まれた時を1歳として、元日を迎えるごとに1歳足す数え方。
現在は多くの祝い事を満年齢で数えていますが、節分が始まった当時は年齢を数え年で数えていました。
満年齢の考え方が出てきたのは、戦後になって年齢の数え方の法律が改定されてからのことです。
例)2000年4月1日生まれ
2000年 | 2001年 | ||
4月1日 | 1月1日 | 4月1日 | |
満年齢 | 0歳 | ー | 1歳 |
数え年 | 1歳 | 2歳 | ー |
食べる豆の数を決める時の年齢の数え方は地域によって違いがあるので、生まれ育った土地や家庭の風習に従うと良いかもしれませんね。
では、なぜ節分に豆を食べるのでしょうか?
節分に豆を食べる理由
豆を食べる数が年齢の数と年齢の数+1個の2種類ありますが、それぞれに意味があります。
年齢の数だけ福を取り入れる。
年齢の数+1個
来年も健康でいたい、来年の厄を払いたいという願いを込める。
+1個という考え方は、昔の暦の考え方が関係しています。
昔の日本は、立春を1年の始まりとしていました。立春の前日である節分は、大晦日ということになります。
大晦日に豆まきをして邪気(鬼)を払い、来年も健康でいられますようにという願いを込めて、年齢の数に1個加わったとされています。
+1個は1年後を表していますが、+2個で2年後、+3個で3年後、…というわけではないようです。
節分は毎年あるので、一度に何個も食べて、一生健康でいたいと毎回願うのは欲張りということですね。
さて、豆まきをする際は、どの種類の豆を使えば良いのでしょうか?
豆まきに使う豆の種類
節分では、大豆を使う地域が多いです。
古来より日本では、穀物には精霊が宿ると考えられてきました。
穀物には主要な5種類(五穀)があり、その中に大豆が含まれています。
(ただし、内容は定まっていない)
節分では邪気(鬼)を払いますが、大豆に宿る霊の力で鬼を払っていたと言われています。
昔、京都の鞍馬山に鬼が出た時に、鬼の目に大豆を投げて目をつぶしたという伝説もあります。
大豆には見えない力があるということですね。
ただし、豆まきをする時は、炒り豆(炒った大豆)でなければなりません。
生の大豆を使い、拾い忘れた大豆から芽が出ると縁起が悪いとされています。
(豆から芽が出る=魔から目が出る)
豆を炒ることは魔目を射ることにつながり、魔を滅する(魔滅=まめ)に通じると言われています。
市販の豆は炒っているのがほとんどなので心配はないと思いますが、豆まき用の豆を買う時は念のため確認すると良いですよ。
ちなみに、地域によっては、大豆ではなく落花生を使っているところもあります。
東北より北の地域では落花生が多いようです。
大豆よりも落花生の方が拾いやすいからだとか…
スーパーなどでは節分用の豆の種類がいろいろあるので、最近は大豆にこだわらなくなってきたということなんでしょうね。
まとめ
邪気を払う力があるとされる大豆は「畑の肉」とも言われていて、栄養面でもパワーを持っています。
大豆を食べて無病息災を願うのは、そこから来ているのかもしれませんね。
ただ、炒った大豆は消化が良くないので、食べ過ぎには注意が必要です。
年を重ねたら、歳の数だけ大豆を食べるのは気を付けた方が良いでしょう。