生かすと活かすの違いは?正しい使い分けとそれぞれの意味を紹介

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生かす活かす

例えば履歴書に「経験をいかす」と書くとき、どちらを使えば良いのか迷いませんか?

意味が似ているような気はするけれど、どのように使い分けたら良いか分からない人は多いものです。

そこで、生かすと活かすの意味や違いと正しい使い分けを紹介します。

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生かすと活かすの意味と違い

大辞林によると、

いかす【生かす・活かす】

  1. 命を保たせる。生きていさせる。⇔殺す「-・すも殺すもこちら次第」
  2. 能力・性能などを十分に発揮させる。⇔殺す「才能をー・す」「経験をー・す」
  3. 活用する。「余白をー・す」
  4. 印刷物の校正で、一度消した字句を復活させる。
  5. 生き返らせる。(日葡)

と解説されています。

区分けはされておらず、意味はどちらも同じです。

では、どのように使い分けたら良いのでしょうか?

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生かすと活かすの使い分け

それぞれを使い分ける場合、

生かす

命に関わること(消極的なニュアンス)

活かす

能力に関わること(積極的なニュアンス)

とし、熟語もセットで覚えるとイメージしやすくなります。

生かす

【大辞林の意味】

命を保たせる。生きていさせる。

【熟語の例】

人生、生命、生物、発生、生鮮

【例文】

  • 釣った魚を生かす。
  • 買ってきた花を生かす。
  • 生かすも殺すもあなた次第である。
  • 傷ついた鳥を手当てして生かす。
  • 生理食塩水中で細胞を数週間生かす。

「生かす」は常用漢字です。常用漢字とは、公用文書や新聞などで使用する漢字の目安を示すものです。公的な文書や新聞で「いかす」を表現する場合は、「生かす」が使われます。

どちらを使えば良いか迷ったときは、「生かす」を使うようにしましょう。そうすれば、余計な心配をしなくて済みます。

活かす

【大辞林の意味】

能力・性能などを十分に発揮させる。
活用する。

【熟語の例】

活気、活動、活発、活躍、活用

【例文】

  • これまでの経験を活かす。
  • 料理の腕を活かす。
  • 素材の味を活かした味付けにする。
  • それぞれの長所を活かす。
  • セミナーで得たことを活かす。
  • 移動時間を活かして勉強する。
  • アイデアをビジネスに活かす。
  • 専門知識を活かす。

「活かす」は「活用する」に置き換えることができます。冒頭で挙げた「経験をいかす」は、「経験を活用する」と置き換えることができます。また、「活かす」は積極的なニュアンスを含んでいるため、「経験を活かす」とした方が印象が良いでしょう。

それぞれ使い分けると意味は伝わりやすくなりますが、常用漢字のことを考えれば「生かす」が正しい表記になります。公的な文書などでは「活かす」とは書かず、「いかす」や「活用する」に置き換えられます。

履歴書やエントリーシートには「生かす」と書くのが正しいですが、「活かす」と書いても面接官に指摘されることは少ないでしょう。それだけで判断されるのはどうかと思いますし、そもそも、面接官が正しい使い分けを知っているとは限りません。

いずれにしても、「活かす」を使っても間違いではありません。

まとめ

以上、生かすと活かすの意味や違いと正しい使い分けでした。

それぞれの違いをまとめると、このようになります。

生かす

  • 命に関わること。
  • 消極的なニュアンスを含む。
  • 常用漢字であるため、公的な文書などで使われる。
  • どのような場面でも対応できる。

活かす

  • 能力に関わること。
  • 積極的なニュアンスを含む。
  • 「活用する」に置き換えることができる。
  • 常用漢字ではないため、公的な文書などは「いかす」「活用する」に置き換えられる。

迷ったときは、生かすを使えば間違いありません。

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Posted by 管理者