寂しいと淋しいの違いは?正しい使い分けとそれぞれの意味を紹介

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「寂しい」「淋しい」

文章を書くときに、どっちを使えば良いのか迷うことはありませんか?

どっちも間違いではなさそうだけども、正しい使い方ができているのかちょっと心配になりますよね。

そこで、寂しいと淋しいの意味や違いと正しい使い分けを紹介します。

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「寂しい」と「淋しい」の意味と違い

まずは、それぞれの意味を見てみましょう。

大辞林によると、

【寂しい・淋しい】

1.あるはずのもの,あってほしいものが欠けていて,満たされない気持ちだ。物足りない。さみしい。

2.人恋しく物悲しい。孤独で心細い。さみしい。

3.人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。さみしい。

と解説されています。

同じ見出しで説明されていて、それぞれの説明はありません。

したがって、

「寂しい」と「淋しい」の意味は同じ

ということになります。

違いはないということですね。

では、どのように使い分ければ良いのでしょうか?

「寂しい」と「淋しい」の使い分け

「寂しい」と「淋しい」のはっきりとした使い分けはありません。

辞書では同じ見出しで解説されているため、どちらを使っても間違いではないです。

ただし、

公的機関やアナウンサーなどは気をつけなければなりません。

内閣告示の常用漢字表には、「淋しい」という漢字は載っていません。

常用漢字表とは、公用文書や新聞などにおける漢字使用の目安を示すものです。

関係ない人の方が多いかもしれませんが、頭の片隅に入れておくといいでしょう。

あえて使い分けるとしたら、

寂しい:状況を表す。

例文
・誰もいない寂しい公園。
・人通りの少ない寂しい商店街。

淋しい:心の様子を表す。

例文
・一人ぼっちで淋しい。
・あなたに会えなくて淋しい。

という感じでしょうか。

これという正解はありませんが、常用漢字のことを考えると、

「寂しい」

を使うのが無難でしょう。

さて、「寂しい」と「淋しい」は漢字が違いますが、

「さびしい」「さみしい」

と読めますよね。

一体、どちらの読み方が正しいのでしょうか?

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「さびしい」と「さみしい」の読み方の違い

パソコンやスマホで「さびしい」「さみしい」を漢字変換すると、どちらも「寂しい」「淋しい」が変換候補に出てきます。

どちらが正しいかというと、

どちらも正しい

です。

言葉の歴史を見ると、「さびしい」が古くから使われている言葉のようです。

「さみしい」は江戸時代以降に現れた言葉で、「さびし」が原型と言われています。

そのため、どちらを使っても間違いではありません。

あえて使い分けるとしたら、

寂しい:さびしい

例文
・誰もいないさびしい公園。
・人通りの少ないさびしい商店街。

淋しい:さみしい

例文
・一人ぼっちでさみしい。
・あなたに会えなくてさみしい。

という感じでしょうか。

個人的な使い方としては、

◯状況を表すとき
「寂しい」「さびしい」

◯心の様子を表すとき
「淋しい」「さみしい」

としています。

何が正解というわけでもないので、どう使っても良いでしょう。

ちなみに、語源由来辞典では、

「寂」の漢字には「さびしい」の意味があるが、「淋」の漢字には本来「さびしい」といった意味はない。

と解説されています。

常用漢字表にも「さみしい」という読み方は載っていないため、迷ったときは

「さびしい」

を使うのが無難でしょう。

まとめ

以上、寂しいと淋しいの意味や違いと正しい使い分けでした。

漢字は違っても意味が同じとは、ややこしい限りです。

「寂しい」「淋しい」
「さびしい」「さみしい」

どちらの漢字を使っても間違いではないですし、どちらの読み方でも間違いではありません。

常用漢字表には「淋しい」と「さみしい」は載っていないため、公式文書などでは気をつける必要がありますが、普段はどう使っても問題ないでしょう。

無難な組み合わせは、

「寂しい」「さびしい」

ですので、迷ったときはこちらを使うといいですよ。

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Posted by 管理者